今までに、【分身】を取り入れたマンガは
いくつぐらいあるでしょう?
敵と味方が戦うマンガには、使われることが大抵です。
それぐらい分身に関しては、皆さんが知っているものであり
どういうものかぐらいは理解しています。
私が知っている限り、50年前のマンガ「パーマン」で、
鼻を押すと自分のコピーロボットが出来上がるという
当時では斬新なものがありました。
(ちなみに私はまだ生まれていませんでした・・・)
これを見て、
「自分の分身が欲しい。」
「なんて便利なんだ」
と思われた人が大勢いたと思います。
そして、化学が進歩しても、
何年たっても
自分の分身、自分をもう1人作る事は不可能
なことだと認識しているはずです。
そして、日常の仕事を振り従業員を見ると
「なんでそうなるんだ」
「ちょっと考えればわかるだろ」
「その業務は任せられないから俺が動くしかない・・・」
など、やっぱりもう一人自分がいれば
どれだけ楽になるだろうと考えてしまうことしばしば。
なので、この事例からも、決して好循環になる事はなく
続いてしまいます。
ではどうすれば良いのか?
それは、
完璧主義ではなく最善主義になる
という事です。
つまり、経営者が望む「優秀な社員」、
または「採用したい人間」
の基準が100%とし、
本来いる社員のパフォーマンスが60%。
だとすれば、
60%のパフォーマンスでも経営できる
サイクルを作る方が生産性があがるという事です。
うちは高品質が売りだから、品質を下げるなんてできない。
と言う。経営者さんが大多数だと思われますが、
60%のパフォーマンスしか出せない従業員に、
毎日、100%の仕事を望んでも到達するには
相当な労力がかかる事は想像できると思います。
品質を上げることは決して悪い事ではありませんが
多くの時間が必要とするビジネスは致命的です。
なぜなら大抵の場合その労力に見合う対価は
支払われないことがほとんどだからです。
70%の品質を80%に上げてその「10%の差」は
お客さんに伝わっていないことが多いでしょう。
品質=高単価
になるビジネスモデルを作られているのであれば
当てはまりませんが、おそらく多くの会社に今必要なのは、
60%のパフォーマンスでも経営できるサイクル
を作る事でしょう。
こうすることで
☑日常のストレスが大幅に減る。
☑今まで品質向上に割いていた時間を生産性に転換できる
☑人事採用や従業員に妙な期待はしなくて済む
特に小さい会社にとって優秀な人材は希少であり
社長の右腕となる人材はまれなので、効果は高いです。
そういう従業員は、”いればラッキー”程度に考える方が得策です。
もし、それでもいままで品質を落とすわけにはいかない場合であれば
商品に松竹梅をつけるテクニック
があります。
梅)手間を最大限無くした購入障壁の低い商品
竹)一番売りたい商品
松)品質を求めた高単価商品
を設定することにより、
単価もアップし手間もはぶいて、
販売をすることが容易にできます。
自分が分身しなくてもいいように
一度、従業員のパフォーマンスレベルと
商品の品質について改めて思考し、
より良いサイクルが生まれるきっかけになればと願います。
安定する仕組みでより良い人生を
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