経営する基本3つのポイント

経営 ビジネス

毎日、毎日忙しい。
けれども売上が増えない。

従業員は売上の事には無関心。
社長は今、目の前にある仕事をこなす事で精一杯。

今回は、会社を経営するにあたり、
戦略や戦術以前に整えておくべき
3つのポイントについて紹介します。

小さいことで、社長の指示を仰ぎ
自ら行動する意思なんて皆無。
ただ、働きに来てそれ以上は何もしない。

 

挙句の果てに不満をまき散らしている従業員までいる。(泣)

「従業員の雑用係じゃないぞ、俺は」!
と口には出さず、言ったところで変わらないので
心にしまっておくが、イライラは限界。

 

くだらないことに付き合わされるなら
自分でこなしたほうが早い・・・

 

そうして、仕事が減るばかりか
どんどん増えていく。

 

新規取引先を開拓したい!

 

でも
既存の取引先にすら
挨拶できていない状態。

 

「取引先が切れたら来月からどうしようか・・・」

 

これは典型的な忙しい社長の例です。

 

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

①従業員のやる気がない

②効率が悪い

どちらでしょうか?
少し考えてみてください。

・・・

・・・

・・・

・・・

正解はどちらとも違います。

 

正確にはどちらも一つの原因だという事です。

 

あなたをひっかけたわけではありません。
なぜなら、この事実を知って頂きたかったからです。

 

この2つの改善をするとき、

「従業員のやる気を出すには?」

「仕事をいかに早くこなすか?」

などに注力しようとするからです。

 

これは、目先の問題、表面上の問題
に対して改善しようと
起こす行動のよくある例だからです。

 

MBA(経営学修士)では、
コインの裏返しでは、解決できない。
とよく言われるものです。

 

つまり、やる気がないなら、やる気を出させる。
OR
効率が悪いから効率を良くする。
では、問題の解決のは至らない。
という事です。

 

だとすればどうすればいいの?と
思われる方もたくさんいらっしゃると思います。
なので今回は、問題の本質を見抜き余計な回り道をせずに
問題を解決するポイントについてお話しします。

 

1.目的を決める

例えば、旅行に行くときに、

 

財布は持った、海で泳ぎたいから
浮き輪、水着は持った。

 

しかし・・・どこに旅行に行くか決めていない。

 

または、行くための地図すら持っていない。
車?電車?飛行機?
西にいく東にいく?

 

当然、これでは旅行になりませんよね?

 

当たり前ですが、これだと人は混乱します。

 

仕事で例えるなら上司が
「今月は粗利1000万だ」
と言って、次の日に
「残業を減らせ」
また次の日には
「販促で100個売るまで帰るな」

 

残業を減らしたいのか、売り上げたいのかわりませんし
上司がトレードオフ(双方が一緒には成り立たないもの)を
理解していないことが多いですし、

 

効率化は正しく行わなければ、
大きく遠回りする事になります。

 

つまり、それ以上利益が得られないのに
時間を費やすことは、利益を減らしているのと
同じことだという事です。

 

そして、
「残業減らして、利益を上げることは最高の結果だ!」
と、”なったらいいなぁ理論”で具体的な案がない

 

古風なお考えしか持っていない上司だと、
最悪の結果を招くことになります。

 

結局何がゴールで何が目的か解らなければ

従業員は混乱し、自分たちのやるべきことが

ぼやけます。

社長、従業員が同じ方向を向けない目標、目的は
見直す必要があり、人のやる気に直結します。

 

全て大事なのはわかっていますが、
目指すべき場所が売上か?(利益)労働時間か?
進むべき道は変わるという事です。

 

※ここでは生産性の技術的見地は置いておきます。
つまり、優秀な企業はどっちも追及し続けることですが
初期の段階で難しい事をやろうとすると、
途中でやらなくなったり、成長が止まる事があるためです。

 

すなわち

 

目的地を決める地図を持つ。

コンパスで方角を定める。

 

事が最優先だという事です。

 

そのあとに、持ち物・アイテムを決めます。
なぜなら目的地・場所が決まらなければ、本当は
海沿いではなく内陸部でバーベキューすることが
目的だったかもしれません。

 

なので水着、浮き輪は全く役に立たないでしょう。

 

しかし、たまたま近くに川が流れていれば
水着は役に立ちますが

 

これが、ビジネスなら、
店頭に並べたらたまたま売れたと同じです。

 

2.予測を立てる

たまたま売れた商品では

 

「たまたま売れた商品をさらに仕入れたが、
今月は売れず、大量在庫になった。」

 

「明日のお客さんは何人来るかわからない」

 

「今月は何とか乗り切ったが、来月はどうしよう?」

 

と言った具合に、まったく先の予測が立ちません。
さらにお客さんが何人集まるかもわからないので、

 

「今月は、残業は多かったが何とかこなして乗り切った。」

「でも来月は、繁盛期だからもっと残業してもらわないと。」

従業員に負荷もかかり、

 

「こんな仕事量こなせるわけないだろ。」

「うちの社長は、頑張ってこなしてくれと言うばかり。」

 

人間は機械ではないし、時間も限られています。

 

精神論では通じる時代ではなく、国もひどい残業時間には
罰則を与えるほど、働き方には敏感になっています。

 

そうなると社長自ら前線に立ち、自分で接客して、

売って、お茶出しまで・・・

 

すべてを一人でこなす事になり、忙しい状態は
よりひどい状態に。

 

来月、お客さんは何人来て、どのくらいの売上を
上げて利益が出るか?

 

が予測できれば、前もって人を準備したり、
無理な残業もなく、予想の集客で
利益が上がれば従業員や
お客さんに還元もできます。

 

お客さんに最高のコストをかけられる会社は、
その業界において最強の競争力を保持しています。

 

つまり、集客人数を把握し、売上(利益)を
予測することができれば
そのためにどうすればよいか施策が打てます。

 

3.経営改善サイクルPDCAを回す。

まず一つ目に
「問題を解決する仕組みが作れていない」

 

このことに遠回りする最大の問題があります。

 

会社の利益を出すには様々な
理由と対処する戦術が考えられます。

 

・単価アップ
・販売個数アップ
・経費 ROI(投資利益率)
・成約率(コンバージョン)
・生産率
・人材採用システム
・集客(マーケティング)
・などなど

 

たくさんの項目が思い浮かぶ事でしょう。
しかし、これらは売上を増やすための一つの
タスクにしか過ぎません。

 

目的を決めて、まっすぐ向かい
予測して、利益や経費を把握した後にすることが、

 

問題、悩みが出て時にどう対処するかです。

 

それを解決するのがPDCA。

「PDCAをする重要性はわかっているが、
本当に改善になるのかわからない。」

 

「やってる、やってる」

「そんなことは知っているし、
基本のサイクルだよ」

 

とおっしゃるかもしれません。

 

しかし、本当にこの改善サイクルが

 

”回っているか?”

 

を、今一度想像してみてください。

 

なぜなら、本当に回っているなら
この、ブログサイトを検索するはずもないからです。
つまり、問題が改善方向に向いているのであれば
調べることもないでしょう。

 

改善サイクルはみんなが理解しているほど
たやすくできるものではないというのが
本音であり、難易度が高い物です。

 

プロジェクトを立ち上げてから
失敗した場合そのプロジェクトは
本当に失敗だったのか?

 

を検証したことはありますか?

 

原因を追究して改善策を打ち出したことはありますか?

 

人の問題、商品の問題、手順の問題・・・

そうです。上げだしたらキリがありません。

 

超有名なGoogleでは、
間違った事をほめたたえる習慣があります。

 

その意味は間違えることで、

”その道を今後選ばなくて済む”

という、志高い思考の上に成り立っています。

 

あなたの企業ではどうですか?
間違った人間をつるし上げて
今後一切ミスをさせないような習慣がありませんか?

 

これでは、人はミスに対して警戒心しか抱かなくなり
さらに良くさせる思考には、到達できません。

 

なぜなら、”自分が今できる仕事”しか、
しないようになります。

 

そんな会社の雰囲気を
私は嫌っていうほど経験してきました。

 

実際に嫌になって社畜を
辞めたわけですが・・・

 

つまり、改善サイクルの盲点は
改善サイクルサイクル自体がタスク
になっており、本当に回っている会社は少ない。

 

という事です。

 

回すには、PDCAという事のほかに、
人間の心理的要素が入ってきます。

 

これは、仕事をするうえで、モチベーションや
行動心理は切っても切り離せないものになります。

 

まだわかりにくいかもしれないので、もっというと

 

PDCAを作る事が目的になって、
それを回すために、人のやる気が無ければ
いくらPDCAのプランを作ったところで
やっている気になってるだけですよ。

 

という事です。

 

当たり前ですが、どんなにいいプランや施策を
準備したとして、行動しなければ意味がありません。

 

ですが、実際に行動できない、していないことが多くあり
悩みの一大要素でもあります。

 

PDCAとはそれらを全て回さなければいけないので、
言うは易し、行うは難し

・プランを立てる
plan
・行動する
do
・計測する
check
・改善する
act

 

ビジネスとはなんでも当てはまって
完璧な手法なんてありません。

あったとしてもそれは一時的なものにすぎません。

 

なぜなら、この世の中がすでに証明しています。

 

最も重要なことは、素晴らしいアイデアを見つけたら
よく聞き検証し、行動に移して改善、拡大させることが重要です。

 

私は世の中にあふれる簡単にすぐ稼げるものなんてものには
まったく興味がありません。

 

投資の考え方も自分が理解できるものでない限りしません。

理由はただ一つ、
常に投機を繰り返しチャンスを投げ売りするからです。

 

これは安定するビジネスを築く上で最も
抵抗のある不変性をもった人間の性質だからです。

 

チャンスに飛びつき一種の麻薬のように依存性があります。

 

安定する仕組みがないために、その都度
悩む羽目になります。

 

仕組みを作り安定する経営をするか?

 

一時のチャンスだけの
一時しのぎ的な不安定な経営をしていくか?

 

あなたならどちらにしますか?

 

まとめ

仕組みで利益を増やすには

【目的を決め、予測を立て、改善サイクルを回す】

そして、経営に必要な骨組みを1つ1つ組み上げていく。

間違っても”超高額なシステム”や機材に投資して、
使ってみたが、慣れていないせいか一か月後には
ホコリをかぶっているなんてことが無いようにしましょう。

仕組化をするためには、目的から考えることは、経営の第一歩です。

 

 

知識と行動でその向こう側へ

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